名刺はいうなれば、薄くて軽くて小さいにもかかわらず、有能な秘書なのです。
営業マンはお客様のもとで、企業名と自分の名前と共に来訪目的を名乗るものですが、それを紙面上で漏れなくはたしてくれる存在なのです。
それどころかお客様が不在の際には来訪者の代わりに来訪したことを伝えてくれたり、後日改めてお客様がご連絡される際には、電話番号及び住所やメールアドレスを伝えてくれる役割りもしてくれ頼もしく有能な存在であります。
名刺に課せられた大役はそれを受け取った人に担当者や企業についての情報を伝えることです。
それだけに、その情報の正確性が求められるものです。
言い方を変えますと、受け取った人と渡す人を結びつける意図でもあるのですから、内容に誤りがあったりいい加減なものでは先に述べた結ぶ糸もぷつりと切れてしまうのですから、名刺は、内容と体裁共にきちんとしている物を作りたいものです。
また、見方を変えますと、それを持つ人間がどんなにきちんとした身なりをしたところで、名刺がいいかげんなものでは、それを渡された人に与える印象は良いものではありません。